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家族サポートの会・福山

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春日コミュニティ館にて学習会でした。

真夏を思わせる陽射しの中で、しかし、コミュニティ館の和室は、アットホームな雰囲気で時に笑いを交えながらの、和やかな学習会となりました。


サポート会久々の学習会は、『不登校を考える』と題して、福井先生のお話と参加者の質問と応答でした。

不登校の8割に、対人恐怖症の傾向がみられ、引きこもりの80~90%が不登校経験者、といわれています。

残り2割は、発達障害、精神疾患、怠学(さぼり)などの理由によるもの。

このように、ひとりひとり行けない理由は違うので、その子はどういうケースなのか見極め正しく対応する必要があります。

学校へ行く事はもちろん大切なことですが、その子が困っていることを解決する方が先決。

例えば、人と接するのが恐く、コミュニケーションが上手くとれないなら、そこが少しでも楽になるようにするのが、先です。

人に対して恐怖心があるのに、無理に学校へ行っていては、その子の心の平安は得られないわけです。


その辺りを理解していないと、不登校はなかなか解消しない。言い換えれば、対人恐怖症は克服できない、といえます。

ちなみに、対人恐怖症は、人とのコミュニケーションに慣れれば克服できるかというと、必ずしもそうではなく、学校へ行けない時点でその子はかなりしんどい想いを抱えているので、少しのんびりさせてあげるくらいの心構えもいるでしょう。

風邪をひいて熱が出ている時は、無理せずお休みして、ゆっくり身体を休めるように、心がしんどい時も、心休まる場所で静かに休む事が必要です。


そうはいっても、家にじっといるだけで本当に大丈夫なのか、いつまで休めばいいのか、このまま学校へは二度と行けなかったらどうなるのか…、と、親は不安に思って当然です。

そんな、親の不安な気持ちや、つらい想いを話して、少しでも楽になれるよう、公的機関や民間の相談窓口や、当会などの親の会を利用していただきたいと思います。


孤独は、人の怒りをかきたてる…と感じます。
親という生業も時に孤独な作業です。
こんな事で悩むのは私だけかもしれないと、人知れず苦悩したり…。
誰にもわかってもらえない、と感じたり…。


人は、ひとりひとり、違う問題で悩み、必ずしも同じ考えは持ちませんが、痛みをわかち合い、優しさを持ち寄る事はできる…と考えます。


時に責められているように感じる事があったとしても、心が通わないなぁ~と寂しく思う事があったとしても、それでも人は人と関わる事抜きには生きていけないものなのかもしれません。

新たな布を織り成すために、少しずつ少しずつ糸を紡いでいけば、いつか何処かで誰かの、あるいは悲しむ家族の、すさんだ心を温める事ができるかもしれない。


そう考えると、なんだか心がほんわかしてきます。



話が逸れました。


少しは、学習会の内容が伝わったでしょうか?


次回第2回目の学習会は、『発達障がいを考える①』です。


6月28日(金) 13時30分~
春日コミュニティ館にて


発達障害は、どういうものか、どのように接したらいいのか…についてのお話です。
質疑応答もあります。

是非ご参加下さい。
by kazokusaport | 2013-05-25 17:49 | 学習会

~サポートの会あれこれ~


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